先週も、子どもに怒鳴りそうになった。
朝8時。登校前の最後の10分で、娘が「やっぱり水筒いる」と言い出す。もう靴を履いていた私は、一瞬ぐっと来た。
私はヨガ歴20年以上。指導ライセンス(全米ヨガアライアンスRYT200)も持っているけれど、いま大切にしているのは教えることより、ヨガの哲学を自分の暮らしとキャリア支援の仕事に生かすこと。それでも、子育て中のイライラは普通にやってくる。この記事では、そんな私が実際に使っている「怒鳴る前に立ち止まる方法」を紹介したい。
ママがイライラするのは、あなたのせいじゃない
まず先に言いたいのは、イライラすること自体は悪いことではない、ということ。
睡眠が足りない。自分の時間がない。育児情報が多すぎて、どれが正解か分からない。周りと比べてしまう。——こういう状況でイライラしない人のほうが珍しいと思う。
問題はイライラすることじゃなくて、イライラした自分を責めて、さらに苦しくなること。ここから抜ける手がかりとして、私はヨガの言葉をひとつ借りている。
ヨガの「アヒンサー」という考え方
ヨガには八支則という、2000年以上前にインドで生まれた生き方の指針がある。その一番目に出てくるのがアヒンサー(非暴力)。
「暴力なんてふるってないよ」と思うかもしれない。私もそう思っていた。でも長くヨガを続けて気づいたのは、暴力は怒鳴ったり叩いたりすることだけじゃない、ということ。
言葉での攻撃。ため息。冷たい目線。そして——自分を責めること。
これも全部、アヒンサーの対象になる。つまり「イライラした自分はダメな母親だ」と責めることも、自分への暴力のひとつ。
私が実際にやっている3つのこと
1. 事実に言い換えてつぶやく
水筒の朝、私は心の中でこうつぶやいた。
「この子は水を飲みたいだけだ。悪いことをしたわけじゃない。」
不思議なくらい、怒りがスッと引いた。1秒もかからなかった。
イライラの瞬間は、子どもの行動が「攻撃」に見えている。それを「事実」に言い換えるだけで、見え方が変わる。
2. 「私は十分にやっている」と自分に言う
怒鳴りそうになった後にやってくる「またやりそうになった、ダメな母親だ」という自分責め。ここで使うのがこの一言。
「私は十分にやっている」
たった一言だけど、本気で言えるようになるまで私は何年もかかった。他人に優しくする前に、自分に優しくする。アヒンサーで一番難しいのは、実はここだと思う。
3. 10分だけ座る(瞑想)
余裕のある日だけでいい。娘が寝たあとや朝の10分、目を閉じて呼吸に意識を向ける時間をとると、イライラの「導火線」が少し長くなる感覚がある。
やり方が分からない人向けに、10分の瞑想動画をYouTubeで公開している。この記事の最後に置いておくので、寝る前にでも流してみてほしい。
それでも苦しいときは、ひとりで抱えない
言葉や瞑想はあくまでセルフケア。眠れない日が続く、イライラが止まらない、と感じるときは、保健師さんや子育て支援センターなど、相談できる場所を頼ってほしい。誰かに話すこと自体が、自分へのアヒンサーになる。
まとめ:完璧なママより、立ち止まれるママ
- イライラすること自体は悪くない。責めることが苦しさを増やす
- 暴力は怒鳴ることだけじゃない。自分を責めることも自分への暴力
- 「事実への言い換え」「私は十分にやっている」「10分の瞑想」で立ち止まる
アヒンサーについてもっと知りたい人は、ヨガの八支則を子育てに!第1回:アヒンサー(非暴力)へ。八支則の全体像はこちらのまとめで紹介している。
この水筒の朝の話は、noteに本音バージョンも書いた。→ 子どもに怒鳴りそうになったとき、アヒンサーを思い出した話
10分の瞑想動画はこちら。寝る前にでも、流してみてほしい。
📝 この記事の体験談・本音バージョンはnoteで
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